排気漏れが起こる原因と対処法

排気漏れが起きると現れる症状

マフラー周辺の障害によって起きてしまうバイクトラブルの一つと言えば、排気漏れです。
排気漏れは放っておくと症状が悪化し車検に通らなくなってしまう可能性もあるほど重大なトラブルなので、症状が出始めたタイミングでできるだけ早く修理することが大切になります。

バイクの排気漏れが起きていると、まず燃費が悪くなります。
騒音が出るようになったり異常燃焼を起こすため、安全性にも大きな影響があります。
漏れた排気ガスによってマフラー周辺のパーツが腐ってしまうため、放っておくとダメージはどんどんと広がり続けると言えるでしょう。

では、心当たりがあるような気もするが、イマイチ確信できないという場合にはどうすれば良いのでしょうか?

排気漏れを疑っているなら、まずはエンジンをかけて接続部の近くで異音が出ていないかを確認しましょう。
特に、「ピチピチ」「シュッシュッ」といった異音があれば要注意です。

そして、接続部周辺に手を近づけて排気の漏れを直接確認しましょう。
このとき、排気管は非常に熱くなっているのでやけどに注意してください。

手を近づけただけでは排気漏れがいまいちわからないという場合には、線香の煙などを使ってどの向きに空気が流れているか確認しましょう。
この作業中はどうしても接続部に顔を近づけることになりますが、排気ガスが出ている可能性があるため吸い込みすぎないよう注意し、必要ならマスクなどを装着しましょう。

排気漏れの原因として考えられること

バイクで排気漏れが起きてしまう場所は、エンジンとエキパイの接合部分、ガスケット、エキゾーストパイプ、フランジホルダー、フランジ、そしてサイレンサーのジョイント部です。
接続部分にトラブルがあると排気漏れが起きることがありますが、ジョイント部分のネジが緩んでいる、接続部分がずれているという場合でも排気漏れが起きることがあります。

排気漏れの対処方法

排気漏れを修理する際には、補修バンド、パテ、液体パッキンなどに加えて、工具を用意しましょう。

まずは、一つ一つの接合部のゆるみを確認します。
工具を使い、一つずつネジを緩めていきましょう。

ネジの緩み以外が原因の場合には、接続部のつなぎ目に補修バンドや液体パッキンを付けて補強すれば隙間を埋めることができます。
接合部に緩みがあった場合は、ネジを緩め締め直すという作業だけで排気漏れが解消することもあるでしょう。

これでも穴を塞ぐことができないという場合には、マフラーを交換するかバイクショップに持ち込むのがおすすめです。
バイクショップで修理を依頼すれば、溶接などで部品を取り付けてくれたり相性の良いマフラーを紹介してくれるため、セルフで注意するのが難しい時は無理せず持ち込みを選択しましょう。