ガス欠した場合の対処法

ガス欠したらまずは避難

バイクは狭い場所でも駐輪ができて、通勤や通学はもちろんのこと、休日にはツーリングにも出かけることのできる便利な交通手段です。
そんな便利なバイクも、一度ガス欠になってしまうと大変です。
重量が自分の何倍もある金属の物体を移動させなければならないからです。

町や山間部を走行していて急にバイクが止まってしまった場合には、とにかく即座に道路脇などに避難しなければなりません。
バイクを車道脇に駐輪する場合には、サイドスタンドまたはセンタースタンドを安定して立てられる場所を探しましょう。
通行量の多い車道でバイクがガス欠で止まってしまった場合には、二次被害が起きてしまう可能性も否定できません。

バイクを押して歩けるスペースがある道路の場合には、最寄りのガソリンスタンドまで行って給油してもらえば問題は解決です。
最寄りのガソリンスタンドの位置はスマホで簡単に検索することができます。
ガソリンスタンドが遠くにあり、バイクを押していけないような場合には、ガソリンスタンドに電話して携行缶を購入できるか、または携行缶を貸し出してくれるかどうかを聞いてみましょう。
なお、携行缶でガソリンを購入する際には、本人確認ができる身分証明書を提示しなければなりません。

ガス欠になったのが真夜中で、近くに開いているガソリンスタンドがない、山奥でガソリンスタンドが歩いて行ける距離にないといったような場合にはロードサービスを頼まなければなりません。
自分が加入している任意保険にロードサービスが付帯しているかどうかについては、事前に確認しておくといいでしょう。
ホースを持参していれば、通りがかりのライダーからガソリンを少し分けてもらうこともできます。
何人かのグループでツーリングに出かけているような場合にも、この方法を使って仲間からガソリンを少し分けてもらうことができます。

ガス欠以外の原因がないかどうか確認

これまで何の故障もなく走っていたバイクが突然車道で止まると、誰もが「ガス欠かな」と思うものですが、実際にはガス欠以外の原因でバイクが止まってしまうこともあり得ます。
ガソリンはまだ残っているのにバイクが止まって動かなくなってしまった時には、電装機器の故障・不具合や燃料ポンプの破損などの原因が考えられます。
また、ヒューズが飛んでしまったり、プラグギャップが脱落してもバイクがピタッと止まってしまうことがあります。

リザーブタンクを搭載しているキャブレター車であれば、ガソリンコックをリザーブに切り替えれば走行を続けることができます。
リザーブでは約50km走ることができますので、高速道路であれば次のガソリンスタンドに到着することができます。
オーバーヒートでもバイクが突然止まってしまうことがありますので、夏場のツーリングでは特に気をつけましょう。