道の途中でバイクを押す男性

外出先でパンクした場合の対処法

修理キットを使った自力での応急処置

ツーリング中にパンクに見舞われた際、最も迅速に再出発できる方法は修理キットを使用した自力での補修です。特に現在の大型バイクやスクーターに多いチューブレスタイヤであれば、ホイールを外すことなく外部からの作業だけで穴を塞ぐことが可能です。

手順としては、まずタイヤに刺さっている釘や異物をペンチなどで引き抜きます。次にキットに含まれるリーマーという棒状の工具を差し込み、穴の形状を整えると同時に接着剤を馴染ませます。そこにシール材となるゴム状のプラグを専用工具で強く押し込み、余分な部分をカットすれば完了です。最後に携帯用のボンベやポンプで空気を充填すれば走行可能となります。

ただし、これはあくまで一時的な応急処置に過ぎません。タイヤの構造自体にはダメージが残っているため、高速走行は避け、帰宅後は速やかにプロによる点検やタイヤ交換を受けることが推奨されます。

ガソリンスタンドでの修理可否と注意点

手元に修理キットがない、あるいは作業に自信がない場合は、最寄りのガソリンスタンドに助けを求めるのも一つの手段です。ガソリンスタンドは基本的に自動車の整備を行っているため、パンク修理に必要な道具や部材を備えている場所がほとんどです。

しかし、すべての店舗がバイクの修理に対応してくれるわけではありません。バイク専用のリフトやジャッキがないため安全に作業ができない、または二輪車の整備知識を持つスタッフが不在といった理由で断られるケースも少なくありません。

特にホイールの脱着が必要になるチューブタイヤの場合、対応不可とされる可能性が高くなります。パンクした重いバイクを押し歩いて向かうのは大変な労力を要するため、移動を開始する前に必ず電話で状況を伝え、バイクの修理が可能かどうかを確認しておくことが無駄足を防ぐための重要なポイントです。

ロードサービスを利用すべき判断基準

自力での修理が困難な場合や近くに店舗がない場合は、無理をせずロードサービスを利用するのが最も確実な対処法です。

判断の基準として、まずタイヤの側面であるサイドウォールに傷がある場合や、裂け目が大きく修理キットでは塞ぎきれない場合は、走行不能と判断してレッカーを呼ぶ必要があります。

また、スポークホイールの車両に多いチューブタイヤのパンクも、路上での修理は非常に難易度が高いためプロに任せるべきです。多くのライダーが加入している任意保険にはロードサービスが付帯していることが多く、指定の距離までは無料で搬送してくれるプランが一般的です。

JAFなどの会員制サービスも含め、自身の契約内容を事前に把握しておけば、万が一の際も焦らずに対応できます。無理に走行を続けてホイールまで痛めてしまう前に、専門家による搬送を依頼することが、結果として修理費を抑え安全を確保することに繋がります。