エンジン部分

ブレーキパッドの交換方法を学ぼう!

目の届きにくい制動関係パーツ

バイクのメンテナンスでまず気になるのが、エンジン周りなど走行性能で、次にタイヤやチェーンなどのやはり走行に関連したパーツです。
しかし安全面を考慮すれば、走行性能よりむしろ止まるための制動性能が重要です。
ディスクブレーキはパッドが摩耗してしまうと効きが悪くなるだけでなくディスク自体にも悪い影響を与えてしまいますので、すり減っていたら早期に交換しましょう。
今回はブレーキパッドの交換について説明します。
新しく取り付けるブレーキパッドの購入は、パーツが愛車に適合しているかを十分に確認して購入するようにします。

古いパッドの取り外し

最初にキャリパーを緩めていく前に、最後に取り付ける際の目印とするためにボルトにマーキングしておきます。
また、誤ってブレーキフルードを塗装面に付けてしまうと塗装が剥げるため、リザーバータンク周辺をウエスで覆い保護します。
次にブレーキリザーバータンクのフルードが作業中にこぼれ出さないように、スポイトを使って全てを抜き取ります。
リザーバータンク内に汚れがついているケースは、布を使ってキレイに拭いておきます。

特に車検を受けない排気量250cc未満のバイクはブレーキフルードを長期に渡り交換しないためにひどい汚れがあるケースが多いです。
ブレーキパッドはキャリパーごと外しますが、キャリパーは思いのほか容易に外れます。
この時、気を付けるのは、ネジ山を潰してしまうことで、きちんとサイズの合う工具を使用して確実に外します。
また、取り外したキャリパーやボルトはパーツトレイに整理して並べておきましょう。
外す古いパッドはピンを抜いてキャリパーから取り外します。

キャリパーは摩耗したパッドの粉やゴミなどがこびり付き、かなり汚れていますので、外した時に併せてブラシやパーツクリーナーを使って汚れを除去しましょう。
ピストンはピストン回しで回しながら清掃するときれいになります。
取り外した周辺のパーツもこの機会にクリーナーを使ってキレイに清掃しておきましょう。

新しいブレーキパッドの取り付け

取り付ける新しいブレーキパッドの形状が古いものと同じかどうかを確認します。
そして取り付けるパッドのピストンに当たる面にパッドグリスを薄く塗ります。
キャリパー側のボルト穴とキャリパーにもグリスを縫っておきましょう。
パッドの向きを確かめてパッドをキャリパーに取り付けます。

2つのパッドをキャリパーに取り付けたら、キャリパーをバイク本体に取り付けますが、ボルトは取り外すときにマーキングした位置までしっかり締めましょう。
ブレーキレバーを複数回握ったり、ペダルを踏みこんだりしてパッドが適正な位置まで押し出されているかを確認します。
最後にボルトのマーキングを消して終了です。